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今回は劇中のBGMの譜面を私が書き、金子先生に指揮棒を振って頂いたような形ですが、演奏がどんなに素晴らしくても、元の曲がへたれではどうしようもありませんので、時代設定が中世ヨーロッパであるということから、「クラシックっぽい曲」ではなく、本当にクラシックとして作るよう、努力しました。そのために、普段はほこりをかぶっている古典の楽典の本を引っ張り出したり、コンサートに足を運んだりして、いろいろと研究しました。中でも、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」という、クラシックの大イベントは、とても参考になりました。また、音楽書以外にも錬金術や発達心理学に関する文献がとても役に立ちました。そういう意味で、ものすごく勉強をさせて頂いたお仕事だと感謝しております。
全体としては、各曲に個性がありながらも、通して聞いて頂くと、ひとつの組曲として成立するように、流れを重視したつもりです。とは言え、OPとEDは、金子先生の曲が引き締めて下ったので、BGMは割とやりたい放題やらせて頂いてしまったかも知れませんね。
特定の場面の1〜2曲を除いて、ドラムセットが使えませんので、曲によってはリズム感を出すのに苦労しましたね。これは、クラシックを書く上での永遠のテーマです。
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